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【No.201】
ホテルベーカリー①

みなさん、おはようございます。パン屋税理士の河原です。
すみません。夏休みを頂いてました
少し間隔があきましたが、続けて配信させて頂きますので、また楽しみにして下さい♪
夏休みのように長期休暇があれば、旅行にでも行きたいところですね。そして旅行と言えばホテル選びが重要。帝国ホテルやロイヤルホテルのように大きなホテルにはベーカリーがあるのも有名ですが、最近では地方のホテルでも焼き立てパンをウリにしたベーカリー併設も増えてきました。
今回は、私が旅行してきた和歌山白浜のホテルベーカリーをご紹介させて頂きます。
【TETTI BAKERY & CAFE】
和歌山県白浜町「ホテルシーモア(SHIRAHAMA KEY TERRACE HOTEL SEAMORE)」内にあるベーカリーです。



店名の由来「TETTI(てち)」とは紀南地方の方言で「とても」を意味し、店名には「とても美味しいパンを」という思いが込められているそうです。
パンは「メゾンカイザー」監修のフランスパン用高級小麦粉「メゾンカイザートラディショナル」を使用しており、品質へのこだわりが光ります。 メゾンカイザー監修という背景もあり、店頭には美しく見た目にもボリュームのあるパンが揃い、特に クロワッサンが人気だそうです。さすが!カイザーですね!
1. クロワッサン
地元でも一番人気とされるのが、発酵バターをふんだんに使った「サクッと美味しいクロワッサン」です。シンプルながら、素材のこだわりを感じられる逸品です。
2. クロッカン・フリコ
クロワッサン生地にジャガイモとチーズフィリングをのせたがっつり系。「おかず系でガッツリ食べたいなら」ぜひおすすめです。
3. グラノーラとクリームチーズ
グラノーラの食感と濃厚だけれど重すぎない北海道産クリームチーズのバランスが魅力。「グラノーラとクリームチーズ」は食感を楽しむ一品とのことです。
4. もちクロ
クロワッサン生地でオーガニックこしあんを包んだ和洋折衷スイーツ。サクッとした生地とあんこの相性が抜群です。
パン以外にも。
5. ミックスジュース(バナナまるごと)
ドリンクでは、和歌山産のみかんを使った「ミックスジュース(バナナまるごとミックスジュース)」が人気。果実の甘みがぎゅっと詰まっています。
6. 梅レモンスカッシュ
こちらもドリンクメニューで人気。和歌山の特産「南高梅ジャム」を使用し、スッキリとした味わいが楽しめます。







リゾート地のホテルだけあって、ウリは商品力だけではありません。
海を眺めながら、足湯やロビーのソファ席、みかんテラスで味わうのもおすすめです。白浜の海と温泉足湯とパン・・・反則級の組み合わせですね^o^

このように、ホテルが自社ベーカリー
を持つことで得られるメリットは!

1. 朝食・カフェ品質の差別化
ホテル内で焼き立てのパンを提供できるため、朝食やラウンジの満足度が格段に上がります。冷凍パンや外注品と比べ「香り」「食感」「出来立て感」が武器になります。
2. 宿泊以外の集客チャネル
ベーカリーを外部に開放すれば、宿泊客以外の地元客や観光客も訪れる拠点になります。これによりホテル全体の認知度向上や、新たな顧客層との接点が生まれます。
3. ブランドイメージの強化
ホテルオリジナルのパンや焼き菓子は、滞在の思い出として持ち帰られやすく、SNSでの拡散や口コミにもつながります。ホテルブランドの“おいしい記憶”を持ち帰ってもらえるのは強力なマーケティング効果です。
4. 滞在価値の向上
館内に“香りのある空間”を作ることで、ロビーやレストランに入った瞬間の印象が良くなります。ベーカリー併設は「泊まるだけの施設」から「体験型の滞在施設」へと進化させます。
5. 地域とのつながり創出
地元の食材や名産を使ったパンを作ることで、地域とのコラボや観光PRにも貢献できます。地元農家や生産者との関係構築にもつながり、地域ブランドの一部として認知されます。
地方のホテルベーカリーは注目ですね!
編集後記
今回は、ホテル×ベーカリーの販売戦略をまとめてみました。
1. 宿泊者限定の「特別パン」提供
朝食やルームサービスでしか食べられない限定パンを用意します。
例:地元の梅や柑橘を使った季節限定ブリオッシュ
メリット:滞在体験が特別になり、リピーターを生みやすい。
2. テイクアウト&お土産戦略
ホテルロゴ入りの紙袋やパッケージで販売。
宿泊者が帰り際に「持ち帰りやすい」サイズの焼き菓子やハード系パンをラインナップ。
メリット:ホテルの記憶を持ち帰ってもらえる+地元客へのブランド露出。
3. 観光地と連動したパン開発
白浜なら「パンダ型あんパン」や「海塩フォカッチャ」など。
周辺観光施設ともコラボし、スタンプラリーや共通クーポンを展開。
メリット:観光導線にホテルを組み込みやすくなる。
4. 香りマーケティング+館内動線設計
ベーカリーの焼き上がり時間をロビーの混雑時間帯に合わせる。
パンの香りが自然に宿泊客を誘導し、ふらっと購入につながる。
メリット:追加購買率アップ、滞在時間の延長効果。
5. 地域交流イベントの開催
パン作り体験や地元農産物販売会をベーカリー併設スペースで開催。
SNSや観光サイトにイベント情報を流し、地元客と観光客双方を呼び込む。
メリット:地域密着感の強化+新規顧客接点の拡大。
この戦略を組み合わせると、ホテルは「泊まる場所」から「食と地域体験の発信拠点」に進化すると思います。
特に白浜のような観光地だと、ベーカリーが旅の思い出の入口にも出口にもなるのが強みですね。
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#ホテル×ベーカリーの戦略
#パン屋税理士
ご紹介したお店 

TETTI BAKERY & CAFE
住所 :和歌山県西牟婁郡白浜町1821 shirahama key terrace 内
営業時間:7:00〜18:30
定休日 :無休
アクセス:JR紀勢本線「白浜駅」から車で約15分
本日はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございます。
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