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【No.212】
ロケーション(神戸異人館)

みなさん、おはようございます。パン屋税理士の河原です。
楽しみの秋、、、と思っていたらいきなり寒い
冬が来る前の「小さい秋」を見つけに行きたいですね。
では今回も、河原から「続・ロケーションのいいパン屋さん」をご紹介させて頂きます。
【パンとエスプレッソと異人館】
神戸異人館街にある「パンとエスプレッソと異人館」。1895(明治28)年、英国人建築家・A.N.ハンセル氏が設計した旧ディスレフセン邸(門兆鴻邸)を改装し、カフェとして活用されています。異国の趣が漂う空間で味わいたいのはアフタヌーンティーや、パンが選べる異人館プレート。客席は2フロアあり、本がずらり並ぶ部屋や中庭も。優雅なティータイムが過ごせる舞台が整っています。
神戸港が開港後、外国人が住む場所として建てられた洋館が、観光施設として再利用されている神戸北野異人館街。数多くの異人館が並ぶエリアの南側に、「パンとエスプレッソと異人館」があります。
異人館を改装した店舗は、大きな窓やディティールに至るまで、当時の雰囲気を大切に残した空間です。異人館の中ではめずらしく渡り廊下があるのも見どころのひとつ。足を踏み入れることはできませんが、外側から建物を眺めたときにわかるので建築好きは要チェックです。
ディスレフセン氏から門兆鴻氏へと受け継がれた異人館らしく、表情の異なる椅子やテーブルが配置され、揃っていないからこそ生まれる居心地の良さが感じられます。
中庭にはテラス席があり、犬や猫の入店もOK。建物の裏手、通りからは見えにくい場所にあるので、人目を気にせず落ち着いて過ごせます。






食事を楽しむなら8時~14時までオーダーできる異人館プレートがおすすめ。
スクランブルエッグ、ラタトゥイユ、ソーセージ、ベーコン、サラダ、バジルトマト、ジャム、バター、そして「パンとエスプレッソ」の看板商品であるバターの風味が豊かな食パン「ムー」がセットになっています。
異人館プレートに付く食パン「ムー」は、蒸篭で蒸した「スチームー」、チーズと味わう「チーズフォンデュムー」からセレクトできます。「スチームー」はしっとりモチッとした食感で、甘みも感じやすく、トーストしたときとは異なる味わいが楽しめます。

カフェと同じ敷地内に、車庫だった場所を改装した小さなベーカリーがあります。
パンの種類は常時40~50種ほど。そのうちのほとんどが異人館店限定で、内容は季節替わり。
サンドイッチも豊富です。


対面販売なので、スタッフと会話をしながら、お気に入りのパンが見つけられたらいいですね。
今回購入したパン
⚪︎紅茶鴨とカマンベールとバルサミコのもちもちサンド450円

⚪︎発酵バターのクロワッサン300円

⚪︎ムードーナツカスタード320円

⚪︎アプリコットとクリームチーズ450円

⚪︎もちもちバゲット400円

「お祭り」のような
商品ラインナップ

①「観光×日常」の融合戦略
北野異人館エリアは観光客が多く訪れる場所ですが、あえて“生活に近いカフェ”の世界観を持ち込むことで、「観光の合間にほっと一息つける日常空間」を演出。観光地的な非日常性と、“パンとエスプレッソと”の持つ日常感・温もりを掛け合わせることで、地元客にも観光客にも愛されるブランドポジションを築いています。
②「景観価値のブランディング化」戦略
異人館の洋館街というクラシカルな景観は、それ自体がブランド資産。その美しい街並みと調和する建築デザイン・素材選びを行うことで、「街の景観を引き立てるカフェ」として存在感を発揮。フォトジェニックな空間づくりにより、SNS拡散を自然に促すブランディング効果を狙っています。
③「神戸=異文化交差点」イメージの活用戦略
神戸は古くから西洋文化と日本文化が融合する港町。その象徴である「異人館街」に店を構えることで、“パン”という西洋文化の象徴と、和の心を大切にする“エスプレッソと”ブランドの哲学を重ね合わせています。つまり、立地そのものが「異文化の融合」というブランドストーリーを体現する舞台になっているのです。
「パンとエスプレッソと◯◯」を運営する(株)日と々との山本オーナーは、「空間から業態を発想する」を理念にされています。他にも面白いロケーションのお店がありますので、またご紹介させて頂きますね。
編集後記
神戸と言えば、JR・阪急・阪神の鉄道がギュと交わる「三宮駅」が中心地。
最近では海側のベイエリアの方が人気スポットになっているようですが、それは山側の北野エリアは坂があり、特に夏の暑い時期は躊躇してしまうのかも。。。
季節は良くなりました!冒頭でもお話ししたように「小さい秋」を見つけるためにも、ちょっと北野エリアの散策も面白いと思います。その際は是非!訪れてみて下さい♪
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#パンとエスプレッソと異人館
#日と々と
#空間から業態を発想する
#神戸北野エリア
#パン屋税理士
ご紹介したお店 

パンとエスプレッソと異人館
住所 :神戸市中央区山本通3-5-19 ディスレフセン邸
営業時間:カフェ 8:00-18:00(L.O.17:00)ベーカリー 9:00-18:00 (売切れ次第終了)
アクセス:神戸市営地下鉄三宮駅より徒歩8分
本日はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございます。
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