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【No.188】
路地裏のパン屋② 

みなさん、おはようございます。パン屋税理士の河原です。
前回に引き続き、「路地裏のパン屋」の話しです。そう言えば、あのお店も路地を入ったところにあるにも関わらず、いつも行列ができているなぁ、と思っていました!
【pane porcini(パネ・ポルチーニ)】
2010年4月大阪市福島区福島に、系列のイタリアンレストラン「タヴェルナ・ポルチーニ」のベーカリー部門としてオープン。大通りから入った路地は、レストラン、ハム・ソーセージ屋、チーズ屋等々が並ぶポルチーニ通りとなっています。
定休日は日曜日。営業時間は、月〜木が9:30〜23:00、金・土が9:30〜24:00とベーカリーとしては考えられない時間帯ですが
レストランで食事を済まされた方が帰りに「明日のパン」を買って帰れる時間なんですね。つまり!レストランとコラボするための戦略としては有効なのですね。
人気の理由は
1.看板商品「塩フォカッチャ」は外カリッ中もちっの奇跡の食感。
2.店内がとても小さく、2〜3名で満員となるため、自然と外に行列ができる。
3.食べログ百名店常連の「パン通」には聖地的は存在。






・塩フォカッチャ280円
・クリームパン330円
・チーズカレー430円
・あんバター230円
・もちパン280円





「路地裏でも人が並ぶ店の共通点」とは

1と2は、前回(No.187)をご覧下さい。
3.人気のパンは”伝説”になる。
行列店には必ず「これを食べなきゃ帰れない」パンが存在します。例えば、パネ・ポルチーニでは、1日1,000個売れると言われる「塩フォカッチャ」があります。SNSでも”奇跡の塩パン”と評されるほどです。その他にも「飲めるクリームパン」や「最高金賞チーズカレー」など看板商品が続々と生まれています。





4.シェフや店主の”背景”がブランドになる。
単なるパン以上のストーリーが語れる店ほど、ファンは深くなる傾向にあります。例えば「フランスで修行したシェフ」「元音楽家が始めたパン屋」「老舗から独立した若手職人」等々。それらをPOPやSNS、インタビューでうまく伝えている店は、ファンが応援したくなる”ブランド”に育っていきます。
5.店と客の間に”会話”がある。
路地裏の小さな店は、自然とお客さまとの距離が近くなります。「今日はこれが焼き立てですよ。」「こっちの組み合わせもおすすめです。」そんなやり取りが、ただの「買い物」を「体験」に変えていきます。パネ・ポルチーニの「飲めるクリームパン」もお客さまとの会話からキャッチコピーができたそうですよ。
路地裏で成功しているパン屋さんに共通するのは、五感を刺激する体験と、そこにしかない物語です。
「行く理由を作ってくれる職人の想い」
そういったエッセンスを大事にしているお店こそが、立地を超えて人を惹きつけているのですね。
編集後記
先日、関東のベーカリーさんの関西パン屋視察に同行させて頂き、その際にパネ・ポルチーニさんも訪問させて頂きました。関東でも比較的大きなお店の皆さんにとって、「小さなお店」の営業スタイルが参考になるのか⁈とも思いましたが、その五感を刺激するスタイルは、大きなお店や幹線道路に面したお店でも用いることができるものだったと思います。
路面のお店が、この工夫をしたら、、、と思うと、さらにファンを増やすことができそうですね。
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#買い物を体験に変える
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ご紹介したお店 

pane porcini
住所 :大阪府大阪市福島区福島5-10-22
営業時間:月〜木9:30〜23:00
金・土9:30〜24:00
定休日 :日曜日
アクセス:福島駅すぐ
本日はここまでとなります。最後までご覧いただきありがとうございます。
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